運も味方
「函館記念・G3」(27日、函館)
23日の函館競馬場は、馬場開門直後から叩きつけるような激しい雨。さらに時折、一直線に光を放つ稲光と悪天候に襲われた。朝一番に登場したピサノパテックは運良く豪雨を回避し、Wで軽快にしまいを伸ばした。史上初の同一重賞4連覇の偉業を目指すエリモハリアーは、水分をタップリ含んだ芝で、水しぶきをあげながら目いっぱいに追われた。
◇ ◇
あと数分、馬場入りが遅かったら、ピサノパテックも厳しい条件の中での追い切りを強いられていた。そんな運の強さも、自身の今の充実ぶりを物語っているのかもしれない。
青木(レースはホワイト)が騎乗して午前5時30分、朝一番の角馬場へ登場した。まだ雨粒は一滴も落ちてはいない。じっくりと体をほぐしてから函館Wへ。5F手前からゆっくりスタートすると、気持ち良さそうに3角から4角へ流して行く。そして、後方から追ってきたダイワシークレット(3歳1000万下)を待つ格好で直線を向いた。外で相手の動きに合わせながら、ゆったりとしたフットワークでゴール板を駆け抜けた。5F66秒7-39秒4-12秒6。
「予定通り。順調。いやあ、いい馬場でやれて良かったですね」。青木の元気な声が返ってきた。戦列に復帰したこの春はここまで、オープン特別で2、4、2、3着と堅実な走り。前走の巴賞も1着同着のフィールドベアー、マヤノライジンから首差。4着以下は1馬身半差と突き放している。
「中1週でローテーション的には厳しいけど、調子落ちは感じられないし、逆に状態は上がってきている感じです」と、青木は状態の良さに太鼓判を押した。それは剣持調教厩務員も同じだった。「前々走あたりから、馬がすごく良くなっています。前走もいい感じだったし、今回も同じ感じ。だけど、むしろ今回の方が良くなっているようですね」と笑みがこぼれる。待ちに待った初のタイトル奪取に手応えを感じている。
3歳時にはセントライト記念で3着したほどの実力の持ち主。スランプからの軌道修正にかなりの時間を要したが、このところのレース内容からは完全にリズムを取り戻したといっていい。あとは前走に続いて手綱を取るホワイトにすべてを託すだけだ。
デイリースポーツ
運も実力のうちだもんね
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